第11章 入口戦略 何を買うか?いつ買うか?

投資の意味を理解する

いよいよ、より具体的な話に入っていきます。

投資を行うにあたって、何を買うか?いつ買うか?について考察していきます

バブルについても考察していきます。

何を買うか?

私の中で何を買うか?の結論はすでに出ています。「世界全部の株を買う」です。

理由はシンプルで、分散投資ができ、株価変動の理由がわかりやすく、経済成長の恩恵が受けられ、手間が少ないからです。

1つ目の理由は、分散投資です。世界全部の株を買う分散投資により、倒産のリスクを避けることができます。大不況の時に個別株を持っていると、常に倒産の心配が頭をよぎることになります。全世界の株を買うことで、いくつかの企業は倒産する可能性はありますが、全ての企業が倒産することはあり得ないでしょう。

分散投資とは?

2つ目の理由は、経済成長です。分散投資の話に重なりますが、一つの国や地域の株に投資した場合、その地域がなんらかの理由で経済的に発展しなかった場合、投資による利益を得ることができません。過去の日本がそうでした。しかし世界全体に投資することで、そのリスクを極限まで低下させることができます。

経済成長とは?

3つ目の理由は、私に取ってはこれが重要ですが、手間が少ないことです。個別株を購入するなら、株の指標についての勉強が必要になってきます。そして、それぞれの指標が株価にどのような相関があるかなどを研究する必要があります。個人投資家として、いずれ時間ができたらやりたいとは考えていますが、働いていて時間がない方はそのような余裕はないでしょう。

そして、全世界インデックスファンドのうち、なるべく手数料の安いものが良いでしょう。ETFという手段もありますが、リアルタイム取引は出来ることが増える分、逆に出来なかったと感じることが多いと考えますので、あまりお勧めしません。むしろ「どうしようとなかった」と思うことも、精神的な健康の上では良いのではないでしょうか。リアルタイム取引はしないことで、投資に過剰な時間をかけることがなくなると思います。インデックスファンドは、手間が少ないことも利点と考えられます。

インデックスファンドとは?

いつ買うか?

いつ買うか?の1つの結論は「いつも買う」です。いわゆる積立投資、時間的分散です。効率的市場仮説に基づいて、今の株価は過去・現在の全ての情報が既に反映されていると考えると、いつ買っても同じと言えます。こうすることで、下手に動くより多くの利益が得られるという考え方もありでしょう。

積立投資とは?

効率的市場仮説とは?

しかし、現実の株価市場においてはバブルと暴落という現象が発生します。そのため「いつ買うか?」は、バブルも考慮する必要があります。バブルと暴落は、行動経済学の認知バイアスから生まれると考えられています。認知バイアスとは「人間の思考の癖や傾向」のことです。頭の良し悪しではなく、人間である限り逃れられない現象です。

株で言えば、過去1ヶ月の株価が上昇していると、その後の株価も上昇するだろうと思い込んでしまいます。そのため多くの人が株を買うため、バブルという現象が生じます。バブルとは、実体経済の価値と株価の乖離のことです。つまり、実体経済以上の値段がつけられている状態です。

シンプルに考えて、バブルの時に株を購入すると、損をしていることになります。なぜなら、価値のないものを買ってしまう、ということだからです。もちろん株価が回復するまで塩漬けにするという戦略を取ることになりますが、実体経済がバブルの株価に追いつくには、10年単位の長い時間がかかるでしょう。そのため、バブルの時に株を購入すると、10年以上の間マイナスの株を持ち続けなければならないことになります。

次の段落からは、バブルについて考察していきます。

バブルはなぜ生じるのか?

まず、多くの人が過度な楽観視をして購入に購入を重ね、夢を見ているときにバブルは生じます。バブルの歴史を振り返ると、イギリスの南海会社バブル、オランダのチューリップバブル、アメリカのドットコムバブルやインターネットバブルなど、「これは絶対成長し、儲かるぞ」と夢をみるひとが多い時、バブルは発生します。

また、株価の上昇は更なる株価の上昇を招くことがあります。行動経済学・認知バイアスの話となりますが、株価が上昇しているときは、多くの人がさらに上昇するだろうと考えて株を購入します。そうしてバブルが形成されます。

その後、何かの原因で夢から覚めた時、株価が下落した時、それによる認知バイアスで「あれ?全然儲からないんじゃないか」多くの人が株価がさらに下落するだろうと考えて株を売却します。そうして暴落が形成されます。

これがバブルと暴落の真理だと私は考えます

今がバブルかどうか判断する方法は?

まず、改めて定義させていただきます。ここでの「バブル・暴落」とは、「認知バイアスにより実体経済と株価が乖離している状態」と定義します。つまり10万円の価値の株が50万円の価格となっているのがバブル、10万円の価値なのに1万円の価格となっているのが暴落ということです。

結論から言うと、今の株価がバブルかどうかは、株価の上昇率を見れば良いと考えます。

当たり前と思われるかもしれませんが、もう少しお付き合いください。

GDPに基づくと、世界全体の経済成長率は、年率2%と報告されています。これまでの株価の平均成長率は年率6%程度とされていますが、これはインデックスファンドが優良企業の集まりというのもありますが、通貨供給量の増加によるインフレの影響を加味したものだと私は考えています。

期待リターンを6%、リスクを25%と考えた場合、株価の上昇率が1年で+38%を超えている場合は、その株価はバブルだと判断して良いと考えます。逆に株価の下降率が-24%を下回る場合、暴落だと判断して良いと考えます。なぜなら、これらは確率的には10%未満の現象だからです。以下のサイトで計算させていただきました。

「投資シミュレーション -資産形成分析-」明治安田アセットマネジメント https://www.roboadsimulation.qri.jp/myam/simulation

統計的には+38%が偶然生じる可能性は低く、何らかの原因があると考えるのが自然です。

原因には①実際に経済が成長している場合、②通過供給量が増加している場合、③認知バイアスでバブルになっている場合の3つがあると考えます。そこでなぜバブルだと判断した方がいいかというと、③のバブルだった場合が一番損失が大きくなると考えられるからです。

①、②だった場合には、株価が暴落したとしても、また上昇すると思われます。しかし、③だった場合、売却前に暴落してしまったら、元の株価に戻るまでに10年単位の時間が必要となると予想されます。それなら売却して利益を確定して、暴落後にまた投資を再開するのが良いでしょう。

ここで重要となるのは、売却して現金にした場合のリスクですが、日本円はこの先しばらくは価値が暴落することはないだろうと私は考えます。理由は別記事で解説します。

結論として、バブルの可能性があるときには、株を売却してしまった方が良いでしょう。

年率いくらならバブル?

バブルかどうかは、先ほどは年率+38%以上の株価上昇と仮定しましたが、この数字はご自身で考えてみてください。もちろん通貨供給量や社会情勢も影響しますが、私は投資で博打をするつもりはないので、年率+15%以上の上昇ならバブルの可能性があるため警戒して、年率+20%以上ならもう売却してしまい、しばらく購入は控える方が良いと考えます。これは効率的市場仮説に反する考え方ではありますが、株価に急な上昇や下落があれば、行動経済学の考え方を適応させるのが良いと考えます。

効率的市場仮説とは?

そして、文脈も大切になります。前年が暴落した年であれば、+20%を優に超えることも考えられます。何を基準として株価の上昇率を考えるかは大切なテーマですが、私はまだ結論が出ていません。そのため、どんな状況であろうと、+20%以上の上昇率で、すでに利益が出ているなら、売却が良いと考えます

リスク6%とリターン25%という数字はあくまで過去のデータから仮定しているものです。確率的に生じにくい現象でも本当に経済が爆発的に成長して、+38%の成長を達成する可能性は10%存在します。株価だけでなく、他の指標を調べるのも手だと思います。

例えば通貨供給量は、マネーサプライやマネーストックといった指標が存在します。広義の通過供給量は、M2が指標とされます。通貨供給量過剰による株価上昇であれば、ニュースで金融緩和といった情報も手に入るとは思いますが、マネーストック・マネーサプライという指標を参考にすれば良いでしょう。以下のサイトを参考にしてください。

「マネーストック供給のFAQ」日本銀行 https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqms.htm/

トレーダー的考え方の苦悩

私は決してバブルと暴落で儲けようとはしていません。個人的にはあまり気持ちのいいものではありません。しかし、バブルと暴落があるから、仕方なく戦略を考える、というだけです。

バブルと暴落も含め、株価の短期的な上昇と下落で儲けるのは、トレーダーのすることです。トレーダーも株価を形成する上で大切な役割ではありますが、私は投資家になりたいと考えています。「投資とは何か?」で解説させていただいたように、本物の投資とは企業と成長、もっと言えば経済を成長させる長期の投資だと考えます。

投資とは何か?

経済成長とは何か?

そのため、繰り返しますが、バブルと暴落が存在してしまうから、巻き込まれて損をしないための戦略を提示はしますが、あくまで私の信じる本物の投資とは、長期投資です。

いつ売るか?

私が考えるタイミングは、以下の2つになります。詳細は次回解説させていただきます。

  • バブルと判断したとき
  • 10年後までには絶対投資を辞めたいとき

株価の暴落は急にやってきます。そして、株価が回復するのには長い時間がかかります。新型コロナウイルス感染症による株価の暴落は、1年でV字回復(何なら最高値更新)しましたが、過去のバブルと暴落の歴史を見ると、株価の回復には10年ほどかかることが多いです。そのため、残り10年以内に投資しているお金を引き出したい状態で、今が暴落している状態でなければ、もう引き出した方が良いと私は考えます。歳を取れば取るほど投資から早めに引き上げた方が良いでしょう。投資とリスクは切り離せません。

リスクとは?

せっかくお金を持っていても、使いたい時に使えなかったら何の意味もありません。お金は「安心と体験を買うため」にあると私は考えます。使いたいときに暴落していて売却できない・あるいは売却せざるを得なくなってしまっては本末転倒です。安全に売却できるうちに売却した方がいいでしょう。投資とギャンブルは分けましょう。

結論

結論は以下になります。

  • バブルと暴落は存在する
  • 定義は「実体経済と株価の乖離」
  • バブルと暴落の原因は認知バイアス
  • 株価の年率成長率が+20%を超えたらバブルと考える
  • ただし、実際の経済成長率や通過供給量の影響を受けるため、絶対ではない。
  • バブルの時に株を持っていれば売却する。新しく購入は控える。
  • 投資はあくまで自己責任。これは一つの考え方に過ぎない。こうすれば絶対儲かるということはない。投資にリスクはつきもの。
  • バブルと暴落を利用して儲けるのはトレーダーの考え方。
  • あくまで前提は長期投資であり、企業を成長させるために投資するのが本物の投資であり、投資家の考え方。

次回は出口戦略について解説させていただきます。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考サイト

「バブル経済」wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/バブル経済

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