第15章 「貯金」のメリットとデメリットは?

投資の意味を理解する

はじめに

タンス貯金という言葉もあるくらいに、貯金は日本人にとって最も一般的な資産の管理方法と言えます。貯金はもちろん必要ですが、自分の資産を全て貯金していてもいいのでしょうか。

貯金のメリットとデメリットを解説していきます。

別記事で解説している余裕資金と関わりが深い話となります。

余裕資金とは?

メリット①流動性が高い

流れる動くという言葉から連想できるように、お金における「流動性」とは「自由にいつでも使うことができる」ということです。

例えば10年国債を購入した場合、そのお金は10年間の間使うことはできません。もちろん途中で売却することもできますが、その場合は損をするでしょう。対して貯金は自由にいつでも使うことができ、流動性が高いと言えます。

メリット②:無リスク資産である

資産にはリスク資産と無リスク資産があります。リスクの解説は別記事で行っておりますので、投資におけるリスクについてご存知ない方は、先にこちらをお読みください。

投資におけるリスクとは?

リスク資産、無リスク資産の違いは、言葉通りとなりますが、リスクがあるかないかです。

株や債券、不動産などはリスク資産であり、貯金は無リスク資産となります。

しかし注意点として、額面は同じでも、実際の価値は増加したり減少したりする可能性があります。

その理由を理解するには、インフレとデフレを理解する必要があります。

インフレについては別記事でも解説しています。

インフレとは何か?

デメリット:インフレで価値が減少する

貯金は無リスク資産、すなわちリスクがないと言われています。

しかしここでいう「リスク」とは「数字が減少したり上昇したりしない」という意味で用いられています。実際の経済を考える上では、インフレとデフレが存在するため、数字だけ考えても不十分です。

例えばあなたが100万円の貯金を持っているとします。100万円の貯金は10年後も100万円です。

しかし、100万円の価値はどうなのでしょうか。

もう少しわかりやすくいうと、もし10年後に10%のインフレが生じた場合、100万円の価値は90万円となります。10年後に10%という数字は決して大袈裟ではありません。日本銀行は年率2%のインフレを目標に掲げており、むしろ10%以上のインフレが生じる可能性があります。また、2021年現在、新型コロナウイルスの影響で、通貨供給量が大幅に増加しています。これについては次の段落で考察します。

逆に10%のデフレが生じた場合、100万円の価値は111万円になりますので、インフレになるかデフレになるかで貯金の有利不利が変わってくることになります。

私たちが100万円を価値あるものを考えるのは、100万円で何かを食べたり、買ったり、旅行したりできるからです。100万円でできることが減っていたら、価値が減っていると言えるでしょう。

日本の現状

日本はここ最近デフレが続いています。そのため、時間が経つとお金の価値が上昇するため、貯金しているだけで十分でした。

しかし新型コロナウイルスの影響で大不況となり、金融緩和政策として政府はお金をたくさん刷りました。つまりお金の量(通貨供給量)が増えました。お金が増えたということは、お金の価値が減少したと考えることができます(古典的なミクロ経済学においては、通貨供給量の増加はインフレにつながるとされていました。しかし、インフレは数多くの因子により影響を受けるため、通貨供給量が増えることが本当にインフレにつながるかどうかは議論されています。)

例えばこれまで日本に1兆円しかなかったのに、1兆円増やして2兆円が出回るようになれば、お金の価値は単純に考えると1/2になります。この例は極端ではありますが、通貨供給量が増えるとインフレとなり、貯金したお金の価値が減少していくことになります。

日本銀行は年率2%のインフレを目標に掲げています。これは言い換えると、毎年貯金の価値が2%ずつ減少していくことを意味しています。とはいえ、焦って投資するのは得策ではありません。資産運用として投資するなら、投資の基礎を勉強してからにしましょう。

ただし、投資の勉強せずともiDeCoとNISAは利用すべき制度だと筆者は考えます。なぜなら、控除と非課税は非常に大きなメリットとなるからです。実際、筆者がNISAを売却した際には、非課税のおかげで利益が20%増えました。

iDeCoとNISAとは?

結論

貯金のメリットは主に2つあり、1つは流動性が高いこと。もう1つは無リスク資産であることです。

また、インフレならば貯金は不利であり、デフレならば貯金は有利となります。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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