第2章 「複利」とは何か?

投資の意味を理解する

第1章で投資の本質とは「成長」であり、長期投資が「本物の投資」だと解説しました。

「投資」とは何か?

投資とは長期で行うべきものですが、投資期間はどれくらいの期間がよいのでしょうか?

絶対理解すべきは「複利」

複利とは、投資して得た利益をそのまま投資に回すことで、利益がさらに利益を生むという仕組みです。複利は、投資の期間が長ければ長いほど効果を発揮します

具体的に考えていきましょう。以下の場合を比較します。

①30歳の太郎くんが、月3万円ずつ60歳までの30年間の積立投資をする。

②50歳の花子さんが、月10万円ずつ60歳までの10年間の積立投資をする。

投資した金額は、太郎は1080万円で、花子は1200万円となります。

しかし、違いは歴然としています。以下の図を見てください。

①太郎(30歳)が30年間、月3万円ずつ積立てた場合
②花子(50歳)が月10万円ずつ10年間積立てた場合

最終的な金額は、①の場合1748万円で、②の場合は1397万円となります。

税金を考慮しても、投資による利益は約350万円ほど違いがあり、少額でもいいので投資を始める時期は早ければ早いほど有利ということです。複利の効果を実感していただけたでしょうか。

単利と複利の違いについて

複利の理解を深めるために、単利と複利の違いについて考えていきます。

単利とは投資元本に対してのみ利息がつきますが、複利とは投資元本に加えて得た利息に対しても利息がつきます。つまり複利では利益が利益を生むということです

例えばあなたが100円投資していて、毎年の利率が5%とします。1年後には100円の5%の5円の利益が出ることになります。

誰でもわかるように簡単に説明します。「お金に働いてもらう」という考え方を使ってみましょう

単利の場合を考えると、働くのは最初に投資した100円だけです。①年目も②年目も働くのは100円だけなので、利益は永遠に5円のままです。

それに対して複利の場合は、以下の図のように増えていきます。

①年目:100円投資すると、次の年になると100円が5円を稼いできます。

②年目:100円が5円を稼いできます。そして、①年目で増えた5円が0.25円を稼いできます。

③年目:100円が5円を稼いできます。①年目で増えた5円が0.25円を稼いできます。そして、②年目で増えた合計の5円と0.25円が、0.25円と0.0125円を稼いできます。

このように複利の場合は、毎年「働く仲間が増えていく」と表現するとわかりやすいでしょう。毎年利益が利益をうみ、雪だるま式に膨れ上がっていくのです。

こうして単利と複利では最終的な合計金額に大きな差が出ます。

例えば100万円の投資で、30年後の合計金額がどう異なるかを考えます。単利では合計250万円ですが、複利では合計432万円です。その差は182万円となります。

単利と複利でどれだけ違いがあるかご理解いただけたでしょうか。

次に、複利の計算がしやすい「72の法則」を説明します。

「72の法則」について

「72の法則」とは、あなたの投資したお金が2倍になるまでの年数を計算する法則です。

「72÷利率=2倍になるまでの年数」というシンプルな式で表現できます。

具体的に考えていきます。あなたが100万円の投資した場合、毎年の利率が5%とすると、何年であなたの投資したお金は2倍になるでしょうか?

72÷5=14.4であり、約14年で200万円になるということです。

なぜお金が増えるかは、第1章で説明しましたが、企業が利益を得るために事業を行うからです。もっと言えば、企業に勤めるサラリーマンが働いて、あなたのお金を増やしてくれると考えることができます。自分では入社が難しいような大企業であっても、あなたは株を買うことで、その企業が得る利益の一部を得ることができるのです。

そしてお金の増える量が大きい理由は、複利という利益が利益を生む現象のおかげです。

毎年の利率が5%と仮定すると、15年であなたの投資したお金は2倍になることをご理解いただけたでしょうか。

しかし、毎年の利率が5%というのが現実的なのか、不況の時はマイナスになるではないか?投資はお金が減る(元本割れ)リスクがあるという話はどこへ行ったのか?これらの疑問について考えるためには「株の売買」「経済成長」「インデックスファンド」について理解する必要があります

株の売買とは?

経済成長とは?

次回は「株の売買」について説明します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考URL

「資産運用シミュレーション」金融庁 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html

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