金融商品はいくつか種類がありますが、その中の一つである「株」について考えていきます。
投資における株の売買について学んでいきましょう。
株式とは?
「株」とは「株式」と同じ意味であり、企業が事業に必要な資金を調達するために発行しているものです。投資における株式の売買とは、「株主としての権利」を買ったり売ったりすること、と考えて差し支えないでしょう。
株式会社(株式で資金調達している企業)にあなたが投資したら、あなたのお金はどこへ行くのか?については、別記事で解説しています。よろしければ合わせてお読みください。
インカムゲイン、キャピタルゲインとは?

株式を買うことは出資者となること(株主になることと同じ意味)です。
株主としての権利とは、投資した会社が利益を上げた際にその利益の一部を受け取る、あるいは株式の価値が高まることでそれを売却して利益を得ることができます。
投資した会社が利益を上げた際にその利益の一部を受け取ることを「インカムゲイン」と言い、その代表的なものとして配当金・分配金があります。
それに対して、株式の価値が高まることでそれを売却して利益を得ることを「キャピタルゲイン」と言います。
株主となる権利は他にもありますが、投資家にはあまり関わりが薄いことなので、ここでは割愛します。
複利の効果を得るには?

第二章で説明した複利の効果を享受するためには、どのような戦略を取れば良いでしょうか。
インカムゲインの一例として、得た利益を株主に分配する配当金・分配金があります。投資信託には、分配金ありと分配金なし(再投資)がありますが、得た利益を分配して受け取ると、福利の効果は得られません。複利の力を利用するためには、分配金再投資(得た利益をそのまま投資に回すこと)を行い、利益が利益を生むという状態を目指します。
まとめると、複利の力を利用するには、投資商品の利益はそのまま投資に回し、最終的にキャピタルゲインで利益を得るという戦略を取るべきということです。
税金について

自分が購入した時の値段より、売却時の投資商品の値段が高ければ、利益を得ることができます。
少し話は脱線しますが、この利益に対して税金が発生します。
税金は20.315%です(厳密には申告分離課税がこの税率で、総合課税の場合はより安くすることができる可能性があります)。
例えば10万円で購入した投資商品が、20万円で売却できたとします。この場合、利益は10万円となりますが、これに対して税金が発生し、あなたが実際に手にすることができる利益は約8万円となる、ということです。
しかし、利益にかかる課税率が低くなる、あるいは非課税となる制度があります。これがNISA、iDeCoです。NISA、iDeCoについては別記事で解説します。
まとめ
まとめになりますが、「株式の売買」とは「会社の権利の売買」ということができます。
会社の価値が変動することで需要と供給に影響が生じ、それにより株式の値段が上下します。それによって、利益や損失が生じることになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「株を「安く」買うことはできるのか?」について考えていきます。
よろしくお願いいたします。
参考サイト
「金融商品の特徴について」日本証券業協会 https://www.jsda.or.jp/jikan/lesson4/
「株式投資にかかる税金って?」日本証券業協会 https://www.jsda.or.jp/jikan/qa/053.html
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