第4章 株は「安く」買えるのか?

投資の意味を理解する

はじめに

投資でよく売り・買いという言葉を耳にすると思います。

「安く売って高く売る」のが投資の基本という人もいるでしょう。こう説明する人は、チャンスがあれば行動すると考えている人でしょう。

言い換えれば「金融商品(株など)が安ければ買い、高くなれば売る」ということです。

しかし、こんなことが可能なのでしょうか?

株を安く買うことは可能な時もあるし、不可能な時もある

現代の経済学では「可能な時もあるし、不可能な時もある」というのが答えです。

※2013年のノーベル経済学賞の研究「効率的市場仮説」「行動ファイナンス」を根拠にしています。今後執筆予定です。

「効率的市場仮説」とは何か?

「行動経済学」とは何か?

株の「値段」はどうやって決まるのでしょうか?

例えばスーパーできゅうりの値段が安いかどうかは、いつもの値段より低ければ安いと言えます。品質が悪ければ安くても買わないかもしれません。商品が安いかどうかは「価値」によって決定されます。「価値」についてはマルクスの資本主義で説明されています。

同じように考えると、投資商品の会社が優良会社で、いつもの値段より低ければ安いといえるでしょう。

しかし、この「いつもより安いかどうかを判断すること」は「情報的市場仮説」に基づくと不可能です。

安く買うことはできない? (効率的市場仮説)

効率的市場仮説について簡単に説明します。

あなたがある会社の株を買うか迷っています。その会社の業績が上がっているニュースをネットで見たり、その会社の製品を使ってみて将来有望と感じたりして、その会社の株を買おうと考えたとします。

ここで考えていただきたいのは、あなたが買いたいと考えた時には、同じように他の人もその会社の株を買いたいと考えており、すでに買っている人も多数いるだろうということです。

つまり、あなたが入手した情報は他の人も入手可能であり、すでにその会社の株はその情報による影響を受けた後だと考えるのが「効率的市場仮説」と言えます。

もちろんこれに対する反論として「行動ファイナンス」があり、常に「効率的市場仮説」が正しいとは言えません。

しかし、一般人のあなたが入手した情報は他の人も入手可能であり、またあなたが他の人より早く入手することができなければ、株を安く買うことは不可能だと考えられます。

そして、「デイトレーダー」の存在もあり、あなたが買いたいと思った時の株価は、「適切な価格」になっているということです。

ここでいう「適切な価格(価格が効率的である)」とは、株価に影響を与える過去・現在の情報は既に反映されているという意味です。

例えば業績が良いというニュースがあればその会社の株を買う人が増え、株価はそのニュースの情報を反映した値段になるでしょう。需要が増えると値段は上がります。「需要と供給」の関係については別記事で解説します。

安く買うことができる? (行動経済学)

これに対して、「コロナの株価暴落の時に安く買って、その後高くなった時に売って儲かった」という人はいるでしょう。これは人間の認知バイアスによる「行動経済学」の話であり、特別なケースと考えられます。

株価に影響する情報をよほど早く入手できない限り、株価は過去・現在の情報が全て反映された適切な値段だと考える「情報的市場仮説」の立場で株価を考えた方がいいのではないでしょうか。

そう考えると、株はほぼ常に「適切な価格」であり、株を買うタイミングにそれほど神経質にならなくても良いという結論になります。

暴落やバブルについて心配がある方もいるでしょう。これについては別記事で解説します。

結論:株を安く買うことは難しい

難しい言葉も多く、長くなりましたが、結論として一般人が株を安く買うことは特殊な状況でないと難しいと考えられます。

しかし、株を高く買うことを避ける戦略はあります。

その方法が、「積立投資ードルコスト平均法」です。「長期・分散・積立投資とは?」については、第7章で解説予定です。

長期・分散・積立投資とは?

最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回は「経済成長」について考えていきます。

今後もよろしくお願いします。

参考サイト

「効率的市場仮説 wikipedia」https://ja.wikipedia.org/wiki/効率的市場仮説

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