ついにバブル崩壊の兆しがやってきました。中国恒大集団のデフォルト疑惑、米FRB利上げ、・・・きっかけはなんにせよ、年平均の経済成長率から大きく乖離した株価の上昇(=バブル)は、いずれは崩壊することになります。そして、崩壊する時は認知バイアスの影響により、適正な価格より大幅に下落(=暴落)することになるでしょう。
バブル崩壊が始まっている今、自分の持ち株を売却するべきか否かについて、解説します。
記事の内容は十分な批判的吟味をした上で、ご活用してくださるようお願い申し上げます。
あくまで投資は自己責任です。
投資対象は、十分に分散できているか?
少数の個別株に投資している人は、すぐ売却してしまった方がいいかもしれません。
個別株には倒産のリスクがあり、倒産した場合には株式証券の価値はゼロになります。今回の暴落でもしも世界恐慌となれば、個別株は倒産する危機にさらされることとなり、危険な可能性を抱え込んでしまうことになります。そのため、少数の個別株は売却した方が安心だと思います。
インデックスファンドなどで数百の会社に投資している場合は、十分に分散投資ができていると考えられ、全ての会社が倒産することはないでしょう。とはいえ、暴落時には全ての会社が値下がりすると考えられ、3-5割の大きな下落は覚悟する必要があります。そこで膨らんだ含み損を受け止めて、投げ売りせずにぐっと堪えられるかが、投資での勝敗を分けるでしょう。
言うのは簡単でも、やるのは大変です。実際に下落を経験すると、もう手を引きたいと思う気持ちは山々ですが、投資対象が十分に分散できていると考えるなら、過去のリーマンショックやコロナショックと乗り越えた会社を信じて、ぐっと我慢しましょう。
今現在の評価額は、購入時より高いか?低いか?
この後は、インデックスファンドを前提として、議論を進めます。
まだ下落は始まったばかりで、購入時の価格より評価額が高い場合はどうするか?
私は他の記事でも述べていますが、あなたが現在得ている利益より2割以上の下落が予想されるなら、売却した方が得だと思います。例えばあなたが100万円投資しており、+10%で10万円の利益を得ているとします。この場合、税金は約20%とすると税引後に手元に残る利益は8万円となります。そのため、今後10%の2割である2%以上の下落が予想されるなら、今売却してしまった方が得ということになります。
+10%の利益を得ている人は今後2%以上の下落が予想されるなら、あるいは+20%の利益を得ている人は、今後4%以上の下落が生じうると予想されるなら、売却した方が吉でしょう。
今後どの程度のパーセンテージの下落があるかは誰にもわかりませんが、 PERやGDPを基準に考えると良いと思います。
本来なら購入時の価格は考慮せず、今現在の価格が将来(自分が保有することができる未来)の価格より、上昇するか下落するかで、今売却するべきかを判断するべきです。しかし、現実的には行動経済学のプロスペクト理論で述べられているように、損失は利益より大きな痛みを伴うものなので、利益があり正常な判断を下せるうちに、売却してしまうと言うのもありなのではないでしょうか。
結論
「現在得ている利益より2割以上の下落が予想されるなら売却する」ことをおすすめします。
この記事を読んでくださった方が、株価暴落の波に飲み込まれないことを祈っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
コメント
見極めが大事ですね!